退去前に床やカウンターの小さな欠けを見つけると、早く埋めたくなります。ただ、市販の補修材で色や高さが合わないと、キズより補修跡の方が大きく見えることがあります。まず汚れを落とし、どこまでがキズなのかを見ます。
先に見るところ
- 欠けと汚れを分ける
- 入居時の状態と比べる
- 自分で埋める前に止まる
照明を変えると見え方が変わる
床の細い線は、正面から見ると分からなくても、窓や天井照明が映る角度で目立ちます。反対に、写真では深く見えたキズが、普段の位置からはほとんど見えないこともあります。引渡し時に使う照明で確かめると印象をつかみやすくなります。

補修材は色だけ合えばよいわけではない
石や人工大理石の表面には、ツヤ、細かな粒、模様があります。白い欠けへ白いパテを入れても、盛り上がりや光沢が違えば線のように残ります。固まってから削り直す方が手間になることもあります。
キズの見え方を落ち着いて分けます
退去前は限られた時間の中で、すべての線が大きな損傷に見えがちです。水拭きで消える汚れ、照明の反射だけで見える擦り跡、指で触れて分かる欠けは扱いが違います。家具を戻したり何度も動かしたりすると、新しい線が増えるため、まず床へ砂がない状態にします。元からあった石の筋模様や小さな穴まで補修対象にすると不自然になるため、使ってできた変化と素材の表情を分けて考えます。
瞬間接着剤は使わない
透明でも石へ染み込むと濃い跡が残り、後から外せなくなります。欠けた破片がある時は接着せず、袋や小箱へ入れて保管します。
交換以外の方法もある
小さな欠けや擦りキズなら、部材を丸ごと交換せず、傷んだ所を整えて周囲になじませる方法があります。割れが下地まで続いている場合は、表面だけ直しても戻るため、先に動きや水漏れを見ます。
原状回復だからといって、新品のようにすべての筋を消すとは限りません。素材にもともとある模様はそのまま残します。
まとめ
退去前の石材キズは、見え方、深さ、下地の状態で対応が変わります。慌てて埋めず、元の状態が分かるうちに確認した方が、補修範囲を小さく抑えやすくなります。